約 32,160 件
https://w.atwiki.jp/gensou_utage/pages/138.html
明治十七年の上海アリス No.1114 明治十七年の上海アリス サポートカード 配置:シーン 条件:美鈴 美鈴 呪力4 [戦闘フェイズ]常時 サポートが配置されたスペルすべては「攻撃+1」「迎撃+1」を得る。使用条件に『美鈴』が含まれているサポートが配置されている場合、更に「命中+1」を得る。 イラスト:此処之ココ 考察 考察の入力。必須ではない。
https://w.atwiki.jp/tohofight/pages/74.html
紅魔館の奥。 背後の大窓から取り込んだ満月の光を受け、咲夜を横に侍らせ、 緋色のゴスロリ服を着たレミリアは憂鬱げな面持ちで来客を見遣る。 レミィ「それで……話って?」 紫「自殺しようとしてるって聞いてね。それ用の道具を見立てさせたのよ」 香霖「まずはこのチョーカーを着けてくれないか」 レミィ「ふっ……こんな事に助けが来るのも、人望って事かしら?ねぇ咲夜」 咲夜「はっ……」 目を伏せている咲夜の横で、レミリアはチョーカーを身に着けると、二人に尋ねる。 レミィ「それで、これがどう殺してくれるの?」 香霖「それをつけた者を、このコントローラーで操れるのさ。ほら」 霖之助が手にした操縦機を動かすと、それに合わせてレミリアの手が上がる。 驚くレミリアと、これで矯正阻止が出来ると喜びかけた咲夜に、紫が言い放つ。 紫「それじゃあまず、『1-1キノコ自殺』から始めようかしら」 香霖「ああ、用意は出来ている。ちょっと歩いてもらおう」 不穏な言葉に応じてレミリアを立たせ、歩かせる霖之助。 ぎこちなく歩くレミリアの前方には、妙な目をつけて足を生やしたキノコらしき生き物がいる。 レミィ「何、これ……キノコ?って足――ひぃっ!?」 咲夜「お嬢様!?」 歩くレミリアがそのキノコにただ触れただけで、打撃でも毒でもない何かの力がかかる。 原因不明の刺激に思わず全身を竦めるレミリアだったが、死には至らなかった。 紫「丈夫に出来てるわねぇ……次!」 香霖「『ボンバーマン自殺』だね。はい、爆弾」 レミィ「へ?あ、うん。壁に近付いて……え、なんでそっちに爆弾置くの?これってつまり逃げ道が(ドォン)」 霖之助が爆弾を手渡すと、操縦されたレミリアは袋小路に向かい、逃げ道を塞ぐ形に爆弾を置く。 火力は最低限に抑えられていたため館に被害は無かったが、レミリアは爆風で吹っ飛ばされる。 レミィ「げほげほ……ちょっとあんた達――」 紫「次は『シャドウゲイト自殺』辺りどうかしら?」 香霖「そうだね。つるぎは先のファイトで使ったから、ここは銀の矢かな」 レミィ「銀ねぇ……まあ多少は効くけど、別に――」 香霖「コマンド……つかう→ぎんのや→セルフ、っと」 レミィ「え?いや、そのさ、自殺って別に自分で自分に矢をぎゃーっ!咲夜、血が出てる血が!」 古式ゆかしい方法により設定された銀の矢自傷法だったが、満月の夜の吸血鬼には通じなかった。 ゴスロリ服を滲む血に染めつつも、矢が刺さっているとは思えない元気さでレミリアは抗議の声を上げる。 レミィ「ちょっと待ちなさいよ、ひょっとしてこれ遊んでるんじゃないの!?」 香霖「失敬な。これでも外の世界の名だたる自殺法ばかりだよ」 紫「他にも『スペランカー自殺』とか『豆腐の角自殺』とかあるんだけど……仕方ないわねぇ、本命を出すわ」 レミィ「最初からそうすれば良いのよ」 レミィ「で」 紫「なぁに?」 レミィ「何この南国リゾート地」 咲夜「いけませんお嬢様、日に焼けてしまいます」 香霖「その通り。この太陽の下に肌を晒す事により、吸血鬼として確実な死を迎えられるのさ」 レミィ「あらそう。最初からそうすれば良いのよ、そうすれば。それじゃ……」 紫「その前に、太陽の光を逃さず受けるために、これを肌に塗るといいわ。頼むわね?」 咲夜「えっ……あ、はい、もちろん。お嬢様のお望み通りに」 紫の開いたスキマにより真夏・真昼の南国に連れて来られるレミリア。 強烈な日差しと説明とに納得すると、紫の言葉を信じ込む。 紫は紫で咲夜に目配せをすると、何かを悟った咲夜は更衣室にレミリアを連れ込み、オイルを塗って着替えさせる。 赤いセパレートの水着に着替えたレミリアは、喜び勇んで白日の下にその身を晒す。 レミィ「うーん、この日差しが私を殺してくれるのね……って、あまり熱くないんだけど?」 紫「苦しまずに一瞬で逝けるように、さっきのオイルが調整してくれてるのよ」 香霖「まあこのデッキチェアにでも横になって、じっくり肌を焼くといいよ」 レミィ「そうね……あ、咲夜、喉渇いちゃった。トマトジュースちょうだい」 咲夜「ええ、今すぐお持ちします」 パチェ「戻って来ないわね、レミィ……」 美鈴「も、もしかして本当に……」 レミィ「ただいまーっ」 咲夜「遅れてしまいました。お嬢様がもっと居ると仰る物で」 パチェ「おかえ……り……?」 美鈴「こ、これはまさかブラックレミリア参上ですかっ!?」 レミィ「なわけないでしょ。いやー、日光っていい物ね。なんだか生き返った気分よ」 パチェ「……レミィ、あなた吸血鬼よね……?」 レミィ「うん、でもこれでもう日光も怖くないし、完全無欠のカリスマ吸血鬼に生まれ変わったわよ!」 咲夜「流石ですお嬢様」 紅魔館に戻ってきたレミリアは、見事に肌を焼き、南国リゾートで心身ともにリフレッシュしていた。 日光を遮れたのは、紫と霖之助が探し出した、吸血鬼ですら外出可能にする程の強力日焼け止めの効果である。 こうなってしまえば元の我侭能天気少女であり、自殺のじの字すら出ないのだった。 結果:日光を適度に遮る事でレミリアに南国リゾートを満喫させ、元気にさせた紫&香霖の勝ち。 不比等「妹紅~、ファイトの指定だぞ、パパと一つになろう!」 妹紅「慧音、なんとかしてくれ!親父殿が『+』の意味を取り違えているんだ!」 慧音「だったらいつぞやのように焼き尽くせば良いではないか……」 妹紅「で、でもそうしたらファイト不戦敗になっちゃうし……」 不比等「さあ妹紅、パパと一つになった姿を見せれば、あの少女もきっと元気になるぞ!」 慧音「……(むしろこの二人を見たら、悩む事の無意味さを悟ると思うのだがなぁ……)」
https://w.atwiki.jp/gururun-shanghai/pages/81.html
管理人さんへ -- オカメインコ 2005-10-13 23 24 24 こんばんは、早速アクセスしてみました。ただネット環境がダイアルアップなので、写真を見るのが少し大変です。(ToT)/~~~ 今度はADSLのある場所でゆっくり見ますね。 ガイドブックに載っていない穴場?がたくさんでなかなかよさそう。今度デートに使ってみようかな~~ オカメインコさん、投稿ありがとうございます!出来る限り上海生活に密着した内容をのんびりとアップしていきますので、末永くよろしくお願いします。是非是非、デートの参考場所にして下さい!管理人のネット環境もダイアルアップで画像のアップが大変です。。。 -- ぐるるん上海@管理人 (2005-10-14 00 51 17) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/compe/pages/290.html
申し訳なさそうな顔で勇者は答える。 「僕も彼は詳しく知らないんだ。」 出会ったばかりで、少なくとも危険な奴。 何より自分の実力でも勝つのは至難と言う二つだけ。 この殺し合いにおいても上位に存在するだろうことぐらいか。 紫が求めているような情報は特に持ち合わせてはいなかった。 「あら、そう。」 意外とあっさりと流す。 正直なところ、紫もあまり期待はしていなかった。 サーニャと勇者にあの化け物。少なくとも幻想郷で見覚えがない。 外の世界があんな戦いをしてるなんてことは余計にあり得ないことだ。 レリックについても初めて聞いた用語でもあったので、なんとなく察してはいた。 ある意味その確信を持つために助けた、と言うのも僅かながらにもある。 隠すほどのことでもないのでそのことを告げると、 「なんとなくは思ってましたけど、やはりそうなんですね。」 「だよね。」 二人の理解は早かった。 魔法と言った不思議な力に縁深いのもあるが、 幻想郷と言う地名は二人とも聞いたことがない。 勇者にとってはさっきの敵が自分の知る世界にいれば、 まず名が知れ渡るような強さを持っているのに覚えがない。 サーニャに至っては、別の世界と言うのは三人の中で一番身近だ。 クロスインパクトによって二つの世界が融合したネオラントの住人で、 この状況もそれに類似したものだと思えば理解は容易になる。 「さて、私は少し出かけてくるわ。」 聞くこともなくなったことだしと、 あっさりとした態度で紫は席を立つ。 助けた理由が彼の存在を知る為と彼女は言ったが、 全く情報源になってない割に残念そうには感じられない。 「何処に行くの?」 「ちょっとした野暮用よ。 ああ、別に彼に取り入ろうとは思ってないから安心しなさいな。」 何処から出したのか、緋色の扇を広げて口元を覆う。 中華よりの服装も相まって妖美な雰囲気を醸し出す様は絵になる姿だが、 同時にどこか嘘っぽさを感じさせながら、スキマで床に穴をあけて下へと降りる。 「何処か不安だ……」 助けてくれたし、情報源にもなれなかった自分を殺さなかった。 このことから先程の相手よりもずっと信用できる人物なのだろうが、 よく言えばミステリアス、悪く言えば胡散臭い印象が拭えない。 「多分あちらへ向かったのかと。」 「あちら?」 「あのお店ですよ。」 窓から見える、年季の入った家屋がある。 店からは明かりが漏れており、誰かがいることが伺える状態だ。 蔵と、雑多に転がる何に使うのか分からないような道具が出されており、 何かの雑貨屋の類なのだとは推察できる。 「紫さんが知り合いがいるかもと言ってましたね。 ただ、それどころではなくなって後回しにしましたが。」 知り合い。 参加者なら連れてくるか同行してるはず。 連れてこれないのか、そもそも施設に覚えがあるだけなのか。 疑問は思いつくも、向かってみればわかること。 歩けるようになるまでの間、勇者は回復に専念する。 回復したと言っても元々血反吐を出し続けてたほどの負傷。 もう少し休まなければ、歩くこともまともにできない。 「見事な再現度と思えば、 店主もセットなんて随分大がかりのようね。」 店の中も骨董品から何に使うかわからないガラクタまで、 多種多様の品が揃っている雑貨屋のような狭い空間。 彼女にとっては酷く見覚えのある場所だ。 何度通ったかはとうに忘れたぐらいに。 「いやはや、なんでこんなことになってるんだか。 僕も正直驚きだよ。君まで此処にいるんだから。」 カウンターには白髪の男性が安楽椅子に腰かけている。 眼鏡をかけた黒と青のツートンカラーな和服の男は、 彼女もよく知っている人物……香霖堂の店主『森近霖之助』だ。 普段店には置いてなさそうな、新品の品を物珍し気に眺める。 元々此処へ寄る予定だったがサーニャが勇者の戦いに気付き、 やむなく優先順位を変更して今に至る。 「こんなところで何をしてらして? 支店を出すほど売り上げ好調には見えなかったけど。」 「出張、ってことにしておいてくれると嬉しいな。」 物騒な場所で店を出すわけがないのは分かっている。 彼は妖怪と人間のハーフだが、その力は弱い部類だ。 極めて危険とされる無縁塚に物を漁りに行く割には、 生還できることから自衛のできる人物であるようだ。 しかし此処は幻想郷以上の無法地帯であることは事実。 勇者と戦ったあの怪物なら、問答無用の瞬殺だってありうる場所。 同じく拉致された立場のはずだが、首輪は存在していないことに疑問を持つ。 「霖之助さんは参加者とは違う立場なの?」 「その説明は、答えなくてもよさそうだ。」 「? どういう意味───」 時計を一瞥した彼に質問しようとする紫だが、 その答えは言葉を遮る放送と言う形ですぐにわかった。 ミルドラースによるバトルロワイアルの開幕の宣言や開示された情報。 軽く名簿を見たが、レミリアがいたことに気付いただけで反応はかなり薄い。 土方歳三などの偉人も幻想郷には聖徳太子がいるわけだから驚くこともなく。 ハサミも幻想郷には付喪神がいる、肩書きだけの名前に至っては勇者と出会った。 RRM姉貴については何か関わってはいけない危機感を感じた気もするし、 勇者もやたら多いのでどれが彼女を示しているのか分からないと一応あるにはある。 それでも所詮はその程度。驚きも疑問も大してない。 幻想郷で奇怪なものはいくらでもあるのだから今更な話だ。 「それで、僕は支給品で店の商品……まあ、 ある人に余り物の支給品予定のものを渡されてね。 参加者に縁のある道具も混ざった、物々交換を目的としたNPCだ。 交換するものにある程度見合ったもの以外の交換は、君であっても贔屓はできない。 後できることは、いつも通り僕の能力による鑑定ぐらいだね。こっちは無料でやれるよ。」 彼の言う鑑定とは『道具の名前と用途が判る程度の能力』のことだ。 見ればそれだけで名前と、使い道が分かると言う便利な能力……に見せかけて、 肝心な使い方は分からない、彼の知り合いからは生かすも殺すもできない能力とされる。 彼としては用途が分かればいいんだよ精神で不満を持ったことはない。 なおそれで使えた試しは……あんまりない。 「ツケは?」 「贔屓は出来ないって言ったよね? それと、 マジックアイテムの製作や店を置いての遠出も禁止されている。 破れば僕もどうなるかは分からないから、素直に従ってるよ。 第一、魔理沙じゃないんだからツケは勘弁してくれ。」 思ってるより不便な立場だ。 首輪がない彼の助力が得られるならばありがたかったが、 此処まで制限されてるとなれば余り頼れるものでもない様子。 とは言え信用のおけるNPCの立場としてはありがたい。 「では早速だけど鑑定をお願いするわ。」 紫が取り出したのは数枚の紙きれ。 折り紙程度の正方形の紙であり、 そのうち一枚の裏には『斬真狼牙』と記されてるだけ。 それ以外には何の変哲もなさそうな紙である。 狼牙は今しがた手に入った名簿に記されていた。 他の紙にも名前が書いてあり、いずれも参加者の名前。 何の意味があるかはよく分からないのでしまってはいたが、 どうせなので彼に調べてもらうことにする。 「ああ、これはビブルカード。紙に混ぜた爪の持ち主である人のいる方角へと進む紙だ。」 流石店主の能力か。 見ただけで図鑑のような説明が出る。 試しにその紙をテーブルに置いてみれば、 ほんのちょっとだけではあるが机の上で紙が動いた。 方角的に言えば東北。彼の鑑定内容と照らし合わせるに、 狼牙と言う人物は東北の方角にいると言ったところだ。 「面白いわねこれ。ちぎっても機能するのかしら。」 彼女としてはこの紙の評価は『そこそこ』になる。 互いの間にある距離は不明。参加者の素性も不明では、 これで必死に探してみたら敵でした、では全く笑えない。 元々レミリア以外の知人がいない今ギャンブルみたいなものなので、 参加者のいる場所がわかると言うだけでも十分利益はある。 これを含めて四枚もあれば、暫く行動の目的としては困らない。 機能がなくなるのか、試しに軽く少しだけちぎっておけば、 どちらも性質が失われていない状態のままだ。 「これをまともなものに変えることはできる?」 彼は支給品であれば物々交換ができると言っていた。 となれば、インスタントラーメンや酒も交換できるはず。 正直これで戦うにしては、初期の物資が偏りすぎている。 ましなものに変えられるのであれば越したことはないが、 問題は道具屋である此処にそれができるのかどうかだ。 種族の都合、彼は食事が不要になっている。 だからまともなものが残っているのかは分からない。 お茶ぐらいは期待してもよさそうだが。 「一応は許されてるよ。お酒や乾麺も立派な支給品だからね。 初めてのお客さんだし、多少色を付けても文句は言われないかな。」 インスタントラーメンは菓子類の詰め合わせ。 酒は交換した分より一本分増えた水に交換される。 水はともかく食料は余りいいものとは言えないものの、 少なくとも現状よりはずっとましなものへと変わった。 「十分すぎるぐらいのものよ。 それにしても、見かけないものもあるわね。」 飴といったものからチョコビと言った、 外の世界にありそうなものも散見される。 「嗜好品をくれっていったらもらったよ。」 食事は不要ではあるものの、 店から殆ど出られない現状を考えると、 何かしらの楽しみと言うものは必要になるだろう。 運営サイドとは言い難い人物に対しては、偉く気前がいい様子だ。 「意外と好待遇ね……ついでなんだけど、この扇って何かわかる?」 「それは緋舞扇、拳に装備する『格闘武器』でメリケンサック風に殴るものだ。」 「……格闘武器?」 鉄扇と言う武器であれば分かるが、 この扇は格闘武器と言う謎の鑑定。 しかもメリケンサック風に殴ると言うことは、 開いた状態の扇で殴れと言うことなのか。 彼の一言に首をかしげてしまう。 しかし彼の能力はそういうものなので、 そういうことでいいんだととりあえず納得しておく。 武器に耐えうるだけの性能はしていると言う証左でもある。 「まあいいわ。後は二人も来るだろうから、待つと……」 「残念だけどそれは無理だよ。」 適当な椅子に腰掛けようとするも、 霖之助から静止の言葉がかけられる。 声のトーンが先程までとは明らかに違う。 顔も真剣な眼差しで、彼らしからぬものだ。 「と言うよりされると死ぬかも。」 「……そう。」 ストレートに死ぬと言う発言。 死ぬのであれば仕方ないと店の外へ出る。 正直、店に入ってからずっと違和感があった。 この店までの道中でもゴブリンを筆頭に色んなNPCはいた。 紫にとっては大した敵ではない。弾幕一発で沈む程度の敵。 だが全滅させた覚えはない。でもなぜかここには来ない。 知性や理性もなさそうな連中がこの店を気に掛けるわけもない。 来ないのではなく来れない……意図的に遠ざけられているのだ。 つまり此処はNPCが来れない施設、と言うことになっている。 違和感はそういうことだ。NPCを気にすることなく籠城できてしまう、 それを防ぐために長時間の滞在をトリガーに何かが起きるようだ。 「どこまで出ればいいのかしら?」 「一先ず外へ出れば十分だね。」 特に何も変化は起きていない。 時間通りに出たから問題はないと言うことか。 「後、次の放送までは再来店もお断りなんだ。 これがこの店の仕様、回りくどすぎるだろう?」 「……ええ、とても回りくどいものですわ。」 互いに幻想郷にいたときのような会話のようだが、これは地味に困る。 五分から十分程度の時間。外であれば会話はできると言ってもNPCが集まっており、 屋外で戦いながら会話すると言うのは、楽に倒せる紫でも正直面倒なことではあった。 会話してる今もゴブリンが襲ってきたところを、緋舞扇を説明通りに使って殴り飛ばす。 彼の能力による鑑定通り、格闘武器として使うには一切の問題はない代物だ。 「人も妖怪も寄り付かない店を、 こんな形で再現してくれなくてもいいと言うのに。 これじゃあ『寄り付かない』じゃなくて『たどり着けない』だよ。 まあ、店内での暴力沙汰も事実上禁止されてるし、割と気にせずともいいけど。」 そう言いながら倒れていた看板を起こす。 何らかの原因で倒れていたようで、そこには注意書きが記されている。 霖之助が言っていた内容のほぼすべてが書かれており、 これを見れば一発で話が解決していたことに気付く。 「看板があれば、喋る必要はなかった気がするのだけど。」 自分が出れば再来店はできないが、 霖之助自身は出られるのは今証明された。 ペナルティの恐れもあった中、雑談に興じた真意とは。 「僕の性格、知ってるだろ?」 なんてものは全くない。それは紫も知っている。 知識を語るときは饒舌に、実に楽しそうに語るのが霖之助と言う人物。 正直なところ彼は紫を苦手な相手だとしてはいるもののこの状況だ。 初めての来客が知人であっては安堵して語りたくなるものである。 時間には注意を払っていたし、看板については普通に事故だ。 「……そうね、霖之助さんはそういう人よね。」 普段は温厚で一人を好むけど、誰かに知識を語るときは熱くなる。 今のように一歩間違えれば危険なことになるのに自分本位なところ。 幻想郷の住人の殆どに見受けられる性格を持ち合わせている様は、 紛れもない幻想郷の住人の一人であり、変わらない様子に安心した。 単純な意味ではない。『主催者側』ではなく『幻想郷の住人』と言う意味、 『僕は味方でいるつもり』、暗にそう言ってるのだと。 彼も彼なりにこの場で抗っているようだ。 「お、閑古鳥と思ったら千客万来だ。出張した甲斐がある。」 先程置いてきた二人も姿を見せる。 勇者は本を、サーニャは槍に似た十字架を構えた状態で。 先ほど戦ってる間にも音が聞こえたことから、 NPCと戦っていたことは容易に想像できる。 「身体の方は大丈夫?」 「全開、とは言えないけど十分動けるよ。ところで何のお店?」 「店主さんと看板に聞きなさいな。」 二人とも同じような説明を受けた後、 多少足早に店で支給品を交換、或いは鑑定をしてもらう。 使い方がよく分からないものもあったり相性のいいものなど、 その辺も理解できたことで充実した戦力へと変わっていく。 「意外と交換するものは少なかったですね。」 やることを終えて、二人は店を出る。 紫と同じように食料を交換した以外は、 勇者の本と盾を、店に飾ってあった剣を交換しただけ。 変えただけと言っても彼女としてはその差は大きく、 特に交換材料全ての豪華さに霖之助も驚かされたが。 なお、紫の三つ目の支給品についても入る前に二人に渡したので、 これも霖之助の能力で名前と用途だけは理解しておいた。 「サーニャちゃんは生きること優先するべきだから、 守備的なものを揃えた現状を超える意味がないからね。」 武器は自前で出現させることができる。 であれば、質のいい武器を求める意味は薄い。 多くの参加者の生命線となりうる彼女は生きることが大事。 そちらを重視するのは当然の帰結でもあった。 「ただ用途が分かるだけでも便利ですね。この学聖ボタンとか。」 襟元につけたボタンをサーニャは見やる。 『学』の文字が刻まれた薄紫色のボタン。 魔族に対して有利行動がとれると言う支給品で、 それ抜きにしても命中や回避に補正が入るのは、 いざと言うときの底上げになるかもしれない。 「でも使用方法が合ってるかは分からないから、 気を付けなさいな。貴女なら大丈夫でしょうけど。」 「そうですね。過信せずに行きます。」 サーニャも理解している。 本当にこれでいいのかと言うのもあるが、 補正が入ると言う効果はかなり曖昧なものだ。 霖之助の能力では使い方は説明されないのだから、 これで恩恵を受けているのかがさっぱりわからない。 過信しすぎて足元をすくわれないようにしておく。 「さて、と……やることも終えたし、 此処でサーニャに一つ理解してもらうことがあるの。」 「なんですか?」 「───私と同行するつもりがあるなら、 さっきのような行動はもう取れないと思った方がいいわ。」 紫はこの殺し合いは良しとはしない。 スペルカードルールと言う決闘方式のように、 なるべく共存できる道を選んでいることからわかることだ。 だがイコール殺さないわけではない。必要なら遠慮はしない。 そこで、サーニャとの摩擦が起きるところが問題だ。 勇者を助けたときの行動にも、少しばかりの不安要素があった。 彼女も優勝狙いであれば、あの戦いは互いに優勝争いをしてただけ、 と言う可能性もゼロとは言い切れない程度には確定は出来なかった。 サーニャは傷ついた人がいれば相手の素性を知らずとも手を伸ばす。 今回はよかったものの、次も同じ仲間になれるかどうかは分からない。 最悪、危険な敵を治してしまう可能性もある。 そういう意味もあって放っておくのも視野に入れていた。 「貴女の善性は賞賛しましょう。 幻想郷でも中々お目にかかれないタイプの信念の強さ。 ですが、ここではそれが美徳となりうるわけではありません。 右手で握手を交わした相手が、左手で殺す可能性は無きにしも非ず。 これから私は、乗った参加者を優先的に探すことにする予定です。 命を平等にみることを今は捨ててもらわない限り、私は困るので。」 扇を広げ、慎ましい女性のような雰囲気を出す。 慎ましいはずなのに、何処か威圧感も感じられる。 『妖』しく、奇『怪』な様子はまさに『妖怪』と言ったところだ。 出会ったときや勇者の治療中に、ある程度身の上は知っている。 災害地域を訪れては怪我人を報酬を貰わずに治しては去っていく。 組織にも属さず、ただ一人でそれを延々と繰り返して旅をしてたと。 猶更やめた方がいい。幻想郷と言う不安定なバランスの住人と、 価値観を合わせるなどまず無理な話なのだから。 幻想郷が隔絶された世界なのもそういうことである。 理解を得られなかった鼻つまみ者がやってきている。 吸血鬼も、神も、月の民も。等しく平等に爪弾きにされた存在。 無論、賢者たる紫もそれに近い。現代に顔を出すことも多いが。 此処で別れても、彼女はそうしてしまうだろう。 自分の見える範囲でやるかやらないか……その程度の違いしかない。 それでも『敵同士の戦い』が起きる可能性を考えると、 一緒に行動した際のリスクが紫にとっては大きい。 幸いサーニャはダストとも戦ってる身ではあることに加え、 勇者も戦える今なら、自分がいなくても簡単には負けないだろう。 自分がいないと危険になる状況はそうは訪れない筈。 ……先程の相手が出たなら別かもしれないが。 「平等を、捨てる……」 助けられる命があれば命を平等に扱い、見限るということはしない。 テロリストであろうと、傷が深い人から優先的に手を差し伸べる。 善性に満ちた行動ができるのが、奇蹟の手と呼ばれたサーニャの性。 今までそれでやってきた。誰に言われても曲げなかったその信念。 「納得するのは、難しいかもしれません。」 まあ、そうよね。 この答えが当然だと。 素直に別れようと後にするが、 「ですが、言い方が悪くなってしまうんですけど、 紫さんについていく方が私にとって、いいのかもしれません。」 まだ話は続いてるようで踵を返す。 打算的な物言い、随分彼女らしからぬ言葉だ。 故に『言い方が悪い』と言うことになるのだろう。 「紫さんと一緒なら、助けられる人も多いはずです。」 そう返してくるかと紫は思う。 確かに障害となる敵を倒しに行くのであれば、 怪我をしてる人が近くにいる可能性はある。 考えが合わなくとも助けられる可能性は高い。 特に状況次第で戦線離脱も容易な自分の能力があれば、 より多く助けられる……つまりそういうことだ。 「勇者ちゃんは?」 敵を優先と言うことは、 先の男とも相対することになる。 彼女の性格は短い問答で理解しており、 恐怖で戦えない……なんてことはないだろう。 それでも一応は確認しておく。 「僕はサーニャちゃんに何もできてないから、 一緒に行動するつもりだったし決まってるよ。」 迷うことはない。 と言うより迷うはずがないのだ。 でなければ、勇者と呼ばれないのだから。 「とんだ善人ですこと。」 底抜けのお人よしと底抜けのお人よし。 幻想郷でも外の世界でも、こんなこと言える人間そうはいない。 正直呆れている。最初に出会ったのがこの二人はわざとなのか。 「もう一度言うわ。命を平等に見れないけどそれでもいい?」 「平等に見るのであれば、紫さんも助けるべき人になります。 紫さんが傷つく道を行くのであれば、私は貴女も助けたいんです。」 サーニャの言葉に少し面食らう。 一人で行動すると言う選択肢を取った以上は、 自分に実力が相応にあると言うことは分かってるはず。 それなのに、自分でさえ助けたいと彼女は言っているのだ。 「でもねぇ……」 価値観が合わないままを維持して、 人が集まった時亀裂が入りかねない。 それで何かあってからでは崩壊してしまう危険。 素直についてきなさいとは言えるものではなかったが、 「いいんじゃあないか? たまにはこういう面子でも。」 蚊帳の外……と言うより参加者ですらない、 霖之助が外に出てきて、二人の会話へと割り込む。 「それとも異変解決の時の霊夢みたいに、 自分がセーブする役割でないと不服かい?」 永遠亭や地霊殿の時の異変の際は、 霊夢とコンビを組んで異変解決に臨んだことはある。 だが霊夢と言う人物は異変解決中においては遠慮はしない。 人も神も、ついでに通りすがりの妖怪であっても邪魔をするなら、 等しく敵であり蹴散らしていく。容赦と言う言葉は仕事中は封印される。 「私が、彼女のセーブをした覚えはないのだけど。」 胡散臭い自分を信用している霊夢を気に入ってる節がある。 紫もそういう時はノリのいい性格で戯れたりもするので、 セーブしてるかと言われると違う。寧ろアクセルを全力で踏む。 永夜異変のときなんて、終始漫才をしていたぐらいだ。 「あれ、違ったかい? とりあえず、 たまにはこんな善人と異変解決でも僕は良いと思うよ。 特に君、胡散臭いと言われて信用得られなさそうだから。」 自他ともに八雲紫の評価は基本的に信用ならない。 そういう風に立ち回っているからと言うのもある。 ある意味人から恐れられる、魅力的な妖怪としての性。 こればかりは妖怪としての在り方みたいなものなので、 おそらくこの場においてだけやめるのも難しいだろう。 「はぁ……どうなっても知らないわよ。」 彼の言うことはごもっともであり、 必要以上に敵を増やすよりかはましだし楽だ。 そう思うとなし崩しの形ではあるが受け入れることにする。 ただサーニャの考えを認めたわけではないので、 釘を刺すように言っておく。 「それにしてもいいのかしら? こんな助言をして。」 「店の前で口論されて客が寄り付くと?」 「……それもそうね。」 営業妨害を止めるための行動。 と言えばある意味では間違いではないか。 もっとも、他の客はいないが。 「ついでだから、助言にならない言葉を一つ贈るよ。 君のビブルカード、危険な人物がいるから気を付けた方がいい。」 「……それも助言ではなくて?」 「誰が、とまでは言ってないからね。 危険じゃない相手を疑う可能性もある。 疑心暗鬼になりうるだろうし、助言ではないさ。」 ビブルカードは四枚所持している。 そのうち、何人がその危険な人物か。 そもそもどういう意味で危険なのかもわからない。 単純な優勝狙い、ただ殺しを楽しむシリアルキラー、 ステルス決め込んでるのか、性格に難ありの人物。 いずれにせよ抽象的過ぎてまともなアドバイスではない。 普通に考えればノイズのような存在になってしまう。 とは言え『助言にならない』と言うのは建前だ。 初対面のサーニャや勇者ならそうなるかもしれないが、 変わらず幻想郷の住人であると理解している紫には、 その意味は『気を付けてくれ』と言いたいのだろう。 「参考にとどめておこうかしら?」 デイバックの中からビブルカードを一枚取り出す。 取り出した人物の方角へと進むことが三人の方針となる。 さて、選んだ紙は敵か味方か、或いはまともなのか。 賽子を振るうときだ。 【A-6 香霖堂前/黎明】 【勇者@ゴブリンスレイヤー】 [状態]:負傷(小・自然治癒中)、魔力消費(中) [装備]:約束された勝利の剣@Fateシリーズ、包帯(ところどころに巻いてる) [道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換) [思考]基本行動方針:こんな殺し合いを許してはおけない。 1:助けが欲しい人はなるべく助けたい。 2:彼(ザメドル)は倒さないといけない。 3:紫さん、サーニャちゃんと同行。 [備考] ※最低でも魔王を撃破した後からの参戦です。 ※約束された勝利の剣の性能は知ってはいますが、 現状は切れ味のいい剣程度で扱っています ※ランダム支給品の二つはエクスカリバーと交換されました 【サーニャ@UNITIA ユニティア 神託の使徒×終焉の女神】 [状態]:幻惑の学聖ボタンの強化効果(回避率、命中率上昇、魔族属性に有利) [装備]:幻惑の学聖ボタン@大番長、サーニャの十字架@UNITIA ユニティア 神託の使徒×終焉の女神 [道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換)、ランダム支給品×1(武器ではない) [思考]基本行動方針:出来るだけ生命を救う。 1:紫さんと勇者さんと同行。 2:傷ついた人は助けたいけど…… [備考] ※参戦時期は少なくとも固有のストーリー経験済みです。 ※幻惑の学聖ボタンの効果で魔族属性に該当する敵に対して強化効果を得てます。 (魔族属性に関することは後述) ※治癒能力は低下していますが、元々役割がヒーラーなのでそれなりに回復できます。 【八雲紫@東方Projectシリーズ】 [状態]:健康 [装備]:緋舞扇@グランブルーファンタジー、ビブルカード@ONEPEACE [道具]:基本支給品(食料は菓子類と水に交換)、ビブルカード×4(狼牙のだけ少し破れてる、ランダム支給品×1(東方project出展ではない) [思考]基本行動方針:一先ずは異変解決 1:勇者ちゃんとサーニャと共にビブルカードの示す先へ向かう。 2:霖之助さんは変わらないようで安心した。 3:レミリアは……ほっといても大丈夫でしょ。 4:ミルドラースの目論見とか、その辺考察しておきたいかも。 [備考] ※参戦時期は少なくとも緋想天以降です。 ※境界を操る程度の能力にある程度の制限が掛けられています。 制限の度合いは後続の書き手にお任せします。 ※ビブルカードは斬真狼牙 シャーロット・E・イェーガー 粕谷瞳 土方歳三の四人です。 誰のビブルカードを選んだかは後続の書き手にお任せします。 ※サーニャ、紫、勇者のランダム支給品は森近霖之助の能力、 『道具の名前と用途がわかる程度の能力』で鑑定済みです。 ただし使用方法は分かっていません 紫たちの行き先をどうするか決めてる間に、店内へと戻る霖之助。 まさか、こんなに早く紫と出会うことになるとは思わなかった。 レミリアは従者が常連客ではあるものの、当人とは面識が余りない。 この会場で最も信用できる人物は、胡散臭いとは言ったが彼女になる。 幸先がいいのか、少し露骨に手助けをしすぎてしまった気もしてしまう。 運営があの面々では自分ができることなんてたかが知れている。 正直最初は諦めていた。と言うより抗う理由が自分以外にないから。 だったが、幻想郷の賢者がいては流石に別だ。幻想郷の危機に繋がる。 幻想郷に特別思い入れがあるわけではないが、縁ある人も多い。 霊夢や魔理沙と腐れ縁のような相手だ。いずれは死ぬ命で自分だけが生きるとしても、 彼女らに幻想郷の崩壊で死ぬぐらいなら、少しは抗ってみようか、なんて考えを持って今に至る。 安楽椅子へ腰掛けながら、ある書類へと目を通す。 (粕谷瞳に土方歳三……厄介な相手だな。) 書類の束は参加者の詳細な情報の書かれた資料。 参加者には危険な人物もいるし、場合によっては出合い頭の攻撃もある。 そういう人達に先に警告できるように事前に知っておく必要があるからと、 あらかじめ運営の人から貰っておいたものだが、予想の斜め上の活躍をした。 彼女が持つビブルカードには二人ほど危険な人物の名前が書かれている。 あの紫ならそう遅れは取らないとは思うが、首輪と言う誰でも死ぬ可能性。 それがある以上は彼女だからと、たかをくくるわけにはいかないだろう。 特に瞳の方はその主人次第で立ち位置が変わってくるようなので、 単純に乗っている土方とは別ベクトルで厄介な存在になる。 シャーロットの方は別方向に問題ありのライナーを抱えてる為不安で、 できれば一番安定してそうな状態である狼牙が一番のあたりか。 心労が増える中、近くに置いていたパソコンがひとりでに起動し始める。 「やあ、お客さんが来たようで何よりだ。」 一仕事終えた彼を労うように、 赤髪の女性───マキマの顔が映される。 「……こんな感じでよかったのかい?」 苦手だなぁ、この人。 霖之助にとってマキマの印象はその一つに尽きる。 何を考えてるか分からない、底の知れない人柄。 酷く見覚えがある……と言うより、先程出会ったばかりだ。 「少しやりすぎなところはあると思うけど、いいんじゃあないかな。 私だってそこまで鬼でもないさ。君にはそれなりに自由にさせてる。 やりすぎなら流石に警告はするから、余り気負わず過ごしてくれて構わないよ。 というわけで今回は特に何もしない。」 「こんな誓約せずとも君なら従順なのを選ぶなり、 僕を従順にしておくだろうに……変わった人だねホント。」 店から離れるな、滞在は十分までだ。 此処まで制限をかけなきゃいけないのは信用のなさの表れ。 もっと適任が他にいたのではないかと思っている。 「言っただろう? 私はそこまで鬼でもないさ。 アンテン様とは違って気軽さが欲しかったのと、 使用方法を教えてくれない君の能力なら面白いと思ってね。」 鬼じゃなくて悪魔な気はするけどね、なんて軽口が出そうになる。 彼女は人ではない。マキマのことは出会ったばかりでわからないものの、 それだけは出会ってからずっと感じ取っている。 得体の知れなさも、そういうことだと。 「それにしても戯れに置いたアレ、 もう交換されるとは思わなかったよ。」 香霖堂由来の物以外の品は、 ランダム支給品で出し損ねたものを並べている。 何人集まるか想定してなくてそれこそ多種多様に。 なんとなくで余った支給品を並べてみたが、 その中でもトップクラスのものをお遊び感覚で置いてみた。 『ゲームでやたら高くなんでか序盤や中盤に売ってる高価な奴』そんな感覚で。 だと言うのに、彼女は交換できるだけの相場を自分の支給品だけで持ち合わせていた。 「僕も驚いたよ。彼女はかなりの幸運を持っているようだ。」 「賽子に愛された子だからね。」 天空の剣以外の支給品も極めて当たりを引いている。 ランクA+相当の宝具、勇者が装備する最強の盾。 どちらも普通に考えて大当たりのものだ。 それらを捨ててまで得た聖剣もまた大当たりな部類になる。 「賽子は振りたくないね。 今の僕じゃあ、赤い一しかでないよ。」 「皮肉かい?」 態々『赤い』と表現するのは、 今目の前に映ってる相手への比喩か。 そんな風にも受け取れる発言だ。 「僕にそんな度胸はないよ。 ただ人より長く生きられるだけの、 収集癖を暴走させただけの変人さ。」 「意外と粘れるかもしれないけどね。 さて、私は戻るがこの調子で頼むよ。 仕事をしてくれたら、飴はちゃんとあげるよ。」 小悪魔めいた笑みを浮かべながら、電源が落ちる。 どっと疲れが飛び出し、力が抜けたかのように椅子にもたれた。 敵に回したくない相手との会話はしたくはない。 「やっぱり、嗜好品頼んでおいてよかったな。」 この状況では食だけがある意味彼の唯一の楽しみだ。 それ以外にやることがないままたべっこどうぶつを手にとる。 次の客もまともでありますように、そんな風に願いながら。 「ラクダは先に食べたほうがいいって言われたっけ?」 マキマに言われた、心底どうでもいいことを思い出しつつ。 【ビブルカード@ONEPEACE】 紫の支給品。別名命の紙。爪の切れ端を混ぜたことでできる特殊な紙で、 燃えないし濡れることもなく、混ぜた爪の元となる対象の方角へと動く 本当に僅かで力もないので紙がひとりでに逃げる、なんてことはない この性質を利用して対象を探すことができ、ちぎっても性質は残る 対象が弱まると縮んでいき、死亡すると燃え尽きるように消滅 一応紙としても使えて、裏には混ぜた対象の名前が書かれている 【緋舞扇@グランブルーファンタジー】 紫の支給品。水属性のソシエの加入武器 実は格闘武器。開いた状態で突くタイプのメリケンサック風で、 この用途の為耐久性は普通の扇を遥かに凌ぐぐらいに優れている ソシエの純粋な魔力を込めた扇で、雅かな紋章が刻まれた扇面は大気を凍らせ、空を白に染め上げる とのことなので、魔力で氷に関する能力も使える 【幻惑の学聖ボタン@大番長】 サーニャの支給品。九州地方のホーリーフレイム、またはスカルサーペント ルート次第で片方の勢力に神威が渡すことになる学聖ボタン (学聖ボタンは特待生の力を引き上げるもの。このロワでは全員使用可能) 魔界孔封印とかその辺にも関わる意外と重要アイテムでもあるのだが、 その辺については五種類すべてがないと効果を発揮しないので割愛とする これを手にした蛇王院空也は触手がだせるようになったりしたものの、 このボタンは狼牙たちが手にしてからの性能の扱いになる 装備中は命中率と回避率が上がり、魔族属性を持った敵に有利(反撃、回避、命中アップ)が取れる 魔族属性は大番長基準で言えば悪魔、吸血鬼と言った人外の部類であって、 かつエルフ等の超常(所謂光)属性に該当しない人物が基本的に多い 参加者で一例を挙げる場合トキ デンジ レム レミリア ペニーワイズ等 他の該当者については後続の書き手にお任せします なお大番長における属性は通常、白魔、黒魔、機械、超常、魔族の六属性 【約束された勝利の剣@Fateシリーズ】 Fateでおなじみ、セイバーアルトリアの宝具エクスカリバー 人々の想念が星の内部で結晶・精製された神造兵装にして、 聖剣というカテゴリーの中において頂点に立つ最強の聖剣 ビームは出ないが、魔力を使ったそれっぽいことは勇者ならできそう マキマが『どうせ誰も交換できない非売品』ポジションで香霖堂に置いてみたが、 まさか一人の支給品だけで交換されるとは霖之助含めて想定していなかった 【螺湮城教本@Fateシリーズ】 勇者に支給されたキャスタージルの宝具プレラーティーズ・スペルブック 独自の魔力炉を持つため、魔術に素養がない人物でも魔術を行使できる宝具 魔導書が大魔術・儀礼呪法を代行し、深海系の水魔の召喚を行うことができる 水魔は強くないが対軍宝具ともあって数で勝るNPCの軍勢も優位に立てるだろう 色々応用ができるが勇者としては剣が必要で、エクスカリバーの交換材料となり店に残ってる なお宝具のランクの差がある為、これだけでは相場が見合わなかったのだが…… 【勇者の盾@ドラゴンクエスト3】 勇者の支給品。ラダトーム北の洞窟で手に入る盾 炎、氷ダメージを三分の二減少させ、作中最高の防御力の盾になる 勇者(職業)にしか装備できない盾であるため彼女も装備可能だったが、 エクスカリバーの交換材料にされて店に飾られてる 【菓子詰め合わせ&水@よろず】 基本支給品のインスタントラーメンとストロングゼロを交換した産物 水自体はペットボトルであること以外は特筆することは何もないが、 菓子の内容は参戦作品のものが色々混ざっている混沌仕様 一例に初夏の飴、しんのすけのチョコビ、ドラえもんのどら焼き等 紫は初回来店特典のおまけで二人より少し多めに貰っている 【香霖堂@東方project】 森近霖之助が経営する古道具屋 彼の収集癖によりいろんなものが集まっているが、 大体が非売品かガラクタばかりで売る気が全くない もっとも店主は人間と違い食事は一切不要とされるので、 売れようと売れなかろうと構いはしなかったりする 一応店としては機能しており咲夜や紫と常連客は少なくない とにかくがらくたが多いので狭くて歩きにくいので 体格が大きいと難儀……と言うより約一名(リンリン)は入れないかも 【森近霖之助@東方project】 香霖堂店主にして戦闘を行わないNPCの一人 支給品(基本含む)同士の物々交換をすることができる 霖之助自身は雑談や助言に細かい制限はないものの、 参加者による施設の対応は平等であるようにされている 交換の際は相場が見合ってる必要あり。相場は霖之助の感性次第 放送ごとに香霖堂由来と嗜好品以外が更新され品揃えが変わっていく 現在店には螺湮城教本、勇者の盾等が存在する 誓約は以下の通り 店内での戦闘は禁止 店内での滞在は十分まで 一度出た人は次の放送までの間再来店禁止 マジックアイテムの生成、霖之助自身の遠出 現時点では基本&ランダム支給品のみで現地調達はお断りだが、 ゲームの進行次第で支給品が枯渇する可能性もあるので変わるかも また霖之助はハニージッポ@大番長と参加者の詳細名簿を所持 ハニージッポは死亡時全開で蘇生する(出会い頭に死亡するのを防ぐために渡されてる) 詳細名簿は、メタ的に言えば候補作の時点まで纏められている(そこからどうなったかは書いてない) ※禁止行為に抵触した場合について 完全ランダムに別のエリアへ飛ばされる 転移先を中心に小鬼禍(ゴブリンハザード)が発生 参加者が強い程強力なNPCも送り込まれる エリア内のNPC全員が優先順位を対象に変更 032:掴む者、離す者、離れる者 投下順 034:張りぼての同盟 超越者(ヴァンパイア)と少女たちと 勇者 056:生命 サーニャ 八雲紫
https://w.atwiki.jp/sousouwa/pages/1289.html
作品一覧 タイトル 作品集 サイズ ジャンル 主要キャラクター 備考 人と神と境界と 85 道具の価値 85 だから輝く 86 妖怪、森近霖之助 88 理想 91 紅魔の猫 92 炬燵とコーヒーの相性とか 96 さとりが地上に慣れるまで 100 増える宝塔 101 地獄の休憩時間 104 一週間少女 104 あやとあきゅうの物語 105 だけど皆口を揃えて胡散臭いと言う 107 鴉天狗達の穏やかな羽休め 107
https://w.atwiki.jp/cookie_kaisetu/pages/1641.html
[部分編集] 概要 正式名称は「【東方ボイスドラマ】ドキドキ!ラジオ番組プロデュースin幻想郷」(2019年9月24日) シコイド・ロズレイドが企画したボイスドラマ。 [部分編集] + 登場キャラクター 博麗霊夢 こっぱもち 霧雨魔理沙 みじゅこ 河城にとり きっか 八雲紫 もちもち地獄 射命丸文 師走雪 森近霖之助 みょん 十六夜咲夜 ななち 紅美鈴 にゃんこ + 大まかなストーリー [部分編集]
https://w.atwiki.jp/tsubaki/pages/103.html
《魔採光の上海人形/E-Lighting Shanghai》 効果モンスター 星3/闇属性/悪魔族/ATK1000/DEF1000 このカードは「上海人形」の効果でしか召喚することが出来ない。 このカードが戦闘を行う場合、ダメージ計算を行わずそのモンスターを破壊することができる。 この効果を使用した場合、このカードも破壊する。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/gururun-shanghai/pages/55.html
金陵东路(金陵東路) この道路一帯は音楽関係のお店が多いようです。YAMAHAもありました。 アクセス:金陵东路×福建南路 店 名:知音琴行 住 所:上海第一门市部金陵东路363号 電 話:021-63261080 021-63261318 021-63261338 021-63361868 店内内容:ドラム、アコースティック・エレキギター、アンプ、カスタネット等の小物類、バイオリン、トランペット、書籍幅広く置いてました。上海各地に店舗があるようです。なお修理もしてくれるようです。 店 名:纺益茗茶总汇 住 所:福建南路133号 電 話:021-63200230 店内内容:小さい割りに色々揃っていました。1958年モノのプーアール茶が1680元となっていました。 茶器セットはALL120元 お茶っぱが分けられるコップALL18元 中国江蘇省の宜興産の”宜兴紫砂”という茶のみコップALL38元。有名らしいです。
https://w.atwiki.jp/shufe_ja/pages/6.html
上海財経大学について 日本人会について 上海財経大学について 上海財経大学(中山北一路校区)は、上海市の北側(虹口区)に位置し、近くには上海外国語大学や魯迅公園などがあります。テレビ等でご覧になっている「近代的な上海」とは少々雰囲気が違い、学校・住宅が多いエリアに位置しています。 キャンパスは芝生や木々などの緑に囲まれ、小さな公園とバスケットボール場もあり、過ごし易い環境です。MBA学生、社会人学生、そして我々留学生と、学習意欲の高い学生が多数在籍し、落ち着いた雰囲気です。 現在、日本人留学生は、本科生と語言生を合わせて約150名です。年齢層も幅広く、高校卒業後すぐ来られた方から、社会人の方まで様々です。 日本人会について 「そんなものあるんだ~」と思われる方がほとんどだと思いますが、上海財経大学には日本人会が存在します。留学したら日本人と交流しないと決めている方もいらっしゃるでしょうし、強制的な活動は何もないのですが、この大学での生活をお互いスムーズに送る、そしてプラスαな活動をするきっかけを作っていけたらと思っています。 このHPもそんな考えのもとに、2005年7月に開設されたものです。コンテンツの内容は豊富ではないかもしれませんが、「日本で留学の準備をする新入生の役に立つ情報を届けられないものか?」と日本人会で話し合って、小規模ながらスタートさせました。 中国語に「縁故」という言葉がありますが、ここで留学生としてお会いするのも何かの縁です。在校生が新入生を助け、新入生通し助け合い、そして来学期以降はみなさんが新しい仲間を助けていく。そんな学校でありたいと思っています。 上海でみなさんとお会いするのを楽しみにしています。 また、このHP開設にあたって、留学の貴重な時間を割いて尽力してくださった同学に敬意を表します。 日本人会会長 萩原吉晃
https://w.atwiki.jp/recipe/pages/69.html
★今回のレシピはこちら↓ ーーーーーーーーーーーーーー 【至高の上海風焼きそば】 焼きそば麺 ひと袋 豚コマ肉 50g エビ 3尾 小松菜 40~50g 人参 15g 玉ねぎ 1/16(20gほど) きくらげ 5枚ほど ニンニク 1/2片(3g) しょうが 3g 酒 大さじ1 (動画内では半分すつ2回に分けて入れてます) 醤油 大さじ半分 オイスターソース 大さじ半分 創味シャンタン 小さじ1/3 ※豚コマ肉とエビの下味でそれぞれに 塩胡椒 適量 片栗粉 小さじ半分 酒 小さじ1半ほど ※サラダ油 麺を焼く際に小さじ2から大さじ1 野菜を炒める際に小さじ2ほど ニンニク生姜肉エビを焼く際に少量 ★仕上げに辣油 少々 ーーーーーーーーーーーーーー